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ADHDだった少女のその後

ADHDと診断されて早10年

お妻様が家事ができるようになった理由

発達障害を持つ「お妻様」が旦那の脳梗塞による発達障害化によって家事ができるようになった、という話。

 

gendai.ismedia.jp

 

この話は、ブコメにあるよう

 

「大人の発達障害さん」であるお妻様と「脳が壊れた」僕の18年間(鈴木 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

現在大半の家事を担っているという「お妻様」が今まで家事をしなかったのは、障害ゆえに出来なかったのではなく、しなくていい環境に置かれていたからだ、とも読み取れてしまう。

2017/03/18 12:36

b.hatena.ne.jp

 

 

 

というのが全てだと思う。

その意味で、鈴木大介氏のいう

 

僕がお妻様に言い続けてきた叱責の言葉は、片足を失ってしまった人に「なんで両足で歩かないの? 遅いから両足で歩けよ」と言い続けてきたようなものだったのだ。

 

という、「片足を失ってしまった人に両足で歩けと言っているようなもの」という例えは、少し言い過ぎではないか。

なぜならば、お妻様が家事ができない(できなかった)というのは、手がないとか、足がないとか、そう言った物理的な理由ではないからだ。

その証拠に、今は家事をこなすことができている。

 

それが、「やればできるじゃん!何で今までやらなかったんだよ!!」という周囲の批難につながるわけだが、思うに、発達障害の人は行動の出力の仕方が鈍いのだ。

 

これは、どういうことかというと、家事をする=成果とも考えて、稲盛和夫氏のこの有名な言葉を参考にしたい。

 

稲盛和夫氏は、

 

考え方✖️熱意✖️能力=仕事の結果

 

という。

これを、お妻様に当てはめる。

 

鈴木氏高次脳機能障害

 

考え方・・・やんなきゃいけないのは分かってるけど最終的に旦那がやってくれるからいーや

熱意・・・家事好きじゃない

能力・・・ADHDなのでお察し。実行力もなし。

 

鈴木氏が高次脳機能障害

 

考え方・・・旦那がこの状態。私がやらなきゃ誰がやる。

熱意・・・愛する瀕死の旦那のために少しでもできることをやろう。

能力・・・最初は低くてもレベルアップしていく。

 

という風に変わったと思われる。

この場合の「能力」には、家事の上手さだけではなく、「実行力」も大いに含んでいる。

ADHDの場合、特にこの実行力が低いので、「やらなかったら怒られる」

程度のタスクでは動けないのである。

しかし、本当に「やらなければヤバイ」場合は、この実行力の低さを凌駕する。

そして、お妻様の、鈴木氏に対する愛が「熱意」となり、

僕はそれまで15年以上僕を苦しめてきた「仕事も家の中のことも全部僕が背負う」という重荷から解放され、お妻様に小言を言うことはなくなり、お妻様は家事の大半を担うようになった。現在では1日の家事にかける時間と労力は、お妻様の方が多いぐらいだと思う。 

 

という結果を生んだのだ。

 

鈴木氏の愛のある描写から、お妻様はかなり愛されていることが見受けられる。

多分、鈴木氏がこういう状態にならなかったら、鈴木氏が仕事も家事もこなす状態が続いていたのだろう。

お妻様が今まで家事をしなかったのは、家事をしなくても振られないという自信があったからではないか。

発達障害のある人がいかに自立するか、というライフハックが度々ネット上で話題になるが、「能力の高い人に愛される」という形でも生き延びることができるならば、

それはそれで適応の一つなのではないかと思う。